<オリックス3-1日本ハム>◇15日◇京セラドーム大阪

 オリックス西勇輝投手(23)が快投でチームの連敗を止めた。日本ハム打線を7回3安打8奪三振で無失点に抑えた。これで、1日楽天戦の2回から22イニング連続無失点。自責点はいまだにゼロで、防御率0・00をこの日もキープした。

 最大のピンチも、冷静に切り抜けた。1点リードの4回、2四球と安打で1死満塁。日本ハム大引を2球で追い込むと、ズバッと内角へストレートを投げ込み3球三振。続く佐藤賢も投ゴロに仕留めた。西は「あそこは遊ぶ場面じゃなかった。高めにいったら長打で大量点もあるし、自分のミスで作ったピンチなので抑えられてよかった」と笑顔で振り返った。

 「相手のキーになる選手」と警戒していた陽岱鋼、西川の1、2番も無安打に封じ開幕から3連勝。「10勝したとき(11年)に4連勝していますが、ギリギリでしたから。今はチームとしての余裕があります」と手応えを口にする。森脇監督も「素晴らしかった。自分のいいものを前面に出している。成人したなという感じだね」と絶賛した。

 本もよく読む。書店で数冊をまとめ買いする。サッカー日本代表・長谷部誠の「心を整える」などを読み、自分を高める努力を惜しまない。指揮官も「考え方のレベルが上がる」と評価する。西は「まだ3試合なので。野手の方に助けられているので、いつかは助けられたと言ってもらえるような投手になりたい」とさらなる高みを目指す。自身の連勝も無失点も、止めるつもりはない。【高垣誠】