<西武2-3ロッテ>◇15日◇県営大宮

 西武がしっぺ返しをくらった。1日には6回途中でKOした涌井に7回5安打2得点で移籍初勝利を献上した。伊原春樹監督(65)は「前回も(涌井は)よかったんだよ。今日はいいところでタイムリーが出なかった」と、湿り続きの打線を嘆いた。「同じチームにいたからといっても対戦はしていないから、分からないのはお互いさま。打席に立たないと分からない」と話した。

 3安打した浅村は、1日の涌井との違いを打席で体感していた。「切れが良くインコースにしっかり投げていた。変化球の精度も緩急もよかった。僕はたまたま甘いボールがきただけ」と、ほかの選手が打てない理由は感じ取っていた。

 打てないだけではない。4回には浅村の捕球ミス、5回には秋山の返球ミスが失点につながり、結果的に牧田の足を引っ張る形となった。「点が取れないんだからミスをしてはいかん」と伊原監督は渋い顔だ。

 試合前にはミーティングを行った。対戦がひと回りし、この日のロッテ戦から2回り目に入ったからだ。伊原監督は「各ポジションでいろんな見方があるだろうから、意見を述べてもらった」と説明した。3連敗で借金7。打開の糸口はまだ見えない。【矢後洋一】