<巨人6-4中日>◇20日◇東京ドーム

 四球、四球、死球って…。開幕3連勝と優等生だった中日ダニエル・カブレラ投手(32)が、この試合に限ってはグレちゃった!?

 1回の先頭から2連続四球、さらに3番アンダーソンには右肘への死球で無死満塁。あっという間に走者をため、長野、橋本の適時打で初回から4点を失った。

 ふがいない投球にイライラが募り、走者も気になる。目の前の打者と勝負できなくなったカブレラは、3回にも甘くなった直球を8番橋本に中越え2ランされた。結局、今季チーム最短3回4安打6失点でKO。7四死球の乱調に「年に1、2回あるダメな日」としょんぼり。台所事情が厳しい先発陣を救うべく中4日の“すくい投げ”を期待した谷繁兼任監督も「どうしちゃったんだろうね」と首をひねった。

 明日22日から始まる阪神(ナゴヤドーム)ヤクルト(神宮)の6連戦では先発投手の数が足りなくなる。朝倉、祖父江らの中継ぎを配置転換するか。それとも雄太、武藤らを2軍から昇格させるか。友利投手コーチは「いろいろあるんでね。考える時間はある」と明言することはなかった。

 これで勝率5割に逆戻りとなったが、幸いなことにこの日も打線は14安打と活発。投打がかみ合えば、自然と貯金は膨らむはず…と信じたい。【桝井聡】