<中日4-10阪神>◇22日◇ナゴヤドーム

 セ・リーグ各球団の皆さん、広島地方で17日に発生した「ゴメス旋風」が東上中ですので、ご注意ください。暴風域で投手は本塁打を浴びる可能性が高いので、厳重な警戒が必要です。勢力が弱まる気配はなく、22日には名古屋地方で“被害”が出ました…。

 誰も阪神マウロ・ゴメス内野手(29)を止められない。1点差に迫られた3回1死一塁。中日山井の外寄り高め変化球を強振する。矢のような弾道でバックスクリーン左最前列へ。3号2ランで3点リードに広げた。「完璧にとらえられた。1点差になった直後だったのでいいところで打てて良かった」。17日広島戦で待望の今季1号が飛び出すと、19日ヤクルト戦で2発目。量産の気配すら漂う。

 開幕から22試合連続出塁で、阪神助っ人で最長だった89年フィルダーを超えた。活躍の背景に球団の支えがある。2月。キャンプインに間に合わず、右膝を痛めた。危機感を抱いた球団は権田トレーナーらを中心にトレーニングを管理するチームを組んだ。

 ゴメスにとって斬新だったのはマッサージの導入だろう。球団関係者が「海外では日本のように5、6人もトレーナーがいない。何より、向こうは全身をもまなくてもいいようなコンディショニングを行う」と説明。海外ではオイルを用いて、さする施術が多いという。日本は人工芝の球場が多く、下半身に張りが出やすい。恵まれた環境のなかで、休日前などに足へのマッサージを施し、調子を整えた。

 ニューレコードにも「記録を抜いてうれしいけど、チームの勝ちに貢献することを続けたい」と冷静だ。尾張の後は25日からDeNA戦で横浜に向かう。猛威を振るう「烈風」は強くなる一方だ。くれぐれもお気をつけください。【酒井俊作】

 ▼阪神ゴメスが3回、山井から中堅本塁打を放ち開幕戦からの連続試合出塁を22とした。阪神の来日1年目の外国人では89年のフィルダーの21試合を25年ぶりに更新した。開幕からの連続出塁試合のプロ野球記録は83年西武スティーブの40試合。セ・リーグ最長は97年金本知憲(広島)の35試合。