<DeNA1-7阪神>◇26日◇横浜

 ついにDeNAファンの堪忍袋の緒も切れた。「勝つ気あるのか?

 ないならやめちゃえ!」。沈滞ムードを象徴する珍エラーが9回の守りで飛び出した。無死一塁でバントを処理した山口が一塁へ送球。しかしベースカバーに入った宮崎は、二塁へ送球すると判断し、ボールから目を切り二塁方向を見ていたため捕球できず、ボールはファウルゾーンを転々。走者は生還し打者走者も三塁に進んだ。結局この回2点を失い万事休した。

 DeNA中畑清監督(60)も驚いた。「野球の世界にないボーンヘッド。ショックでした」。試合後、宮崎の降格と飛雄馬の昇格を決めた。すでに勝敗の行方はほぼ決まっていたとはいえ、ファンを落胆させるシーンだった。梶谷を2番に入れた打線も1得点止まり。「何を言っても言い訳になる。ファンに申し訳ない。ひとつでも早く勝ちたい」という表情には悲壮感も漂っていた。