甲子園で貯金を増やすけえね。4月首位を確定させた広島が、今日29日から敵地甲子園で2位阪神との3連戦に臨む。神戸移動日の28日、休日返上でマツダスタジアムで練習した丸佳浩外野手(25)は「流れを手放さないこと。一戦必勝です」と、首位攻防戦を見据えた。初戦から連勝すれば、94年8月以来の球団月間最多18勝で4月を終える。

 阪神戦に先発するブライアン・バリントン投手(33)、野村祐輔投手(24)、大瀬良大地投手(22)ら投手陣に交じって、丸がマツダスタジアムに姿を見せた。移動を前に、本拠地で体を動かした。前日27日の巨人戦。延長11回サヨナラ3ランのエルドレッドが打のヒーローになったが、その前に安打で出塁し、サヨナラ機をつくったのが丸と菊池だった。3年ぶりの4月首位確定へ好アシストを決めた3番打者は「いい流れを手放さないこと。一戦必勝です」と力説した。

 11日中日戦から5カード連続勝ち越し。打線が低調だったときは、リーグトップのチーム防御率を維持する投手陣が少ない得点を守り抜いた。投手陣に応えるように、8-2で快勝した17日阪神戦から打線も上昇。リーグ首位打者でチーム内の3冠王エルドレッドを軸に、粘り勝ち守り勝つ。この流れが球団初の4月16勝を生む流れになった。

 常勝の中で、競争意識も強くなる。丸は「ファームにいるみんなで戦っている。ダメだから外されるのではなく、よければ使ってもらえるというイメージが強いです」と明かす。状態のいい者が起用され、試合で結果を残す。大砲キラが22日ヤクルト戦で死球を受け戦列離脱も、代わって1軍に上がったロサリオが25日巨人戦で1号を放ち、巨人戦勝ち越しへの流れを作った。健全な競争意識で、いっそうチームは強くなる。

 松田オーナーも目標の貯金を上方修正。昨年12月27日、球団仕事納めの日に「4月、5月に貯金10くらいの気持ちでやらないと」と開幕ダッシュを指令したが、この日は「6月までに15かな」と目標値を上げた。さらに「優勝したいなあ」と気持ちを吐露。1つ勝ち星を重ねるごとに、23年ぶりのカープの夢に近づいて行く。【堀まどか】