<ソフトバンク5-3日本ハム>◇7日◇ヤフオクドーム
首位ソフトバンクが4連勝で3年ぶりの2桁貯金だ。4回、細川亨捕手(34)が、2号逆転3ラン。長谷川の適時打で2-3とし、なおも2死一、三塁で日本ハム吉川から左翼席へ。秋山幸二監督(52)から「ビックリ弾第2号」と名付けられた一撃で、帆足の2勝目をアシスト。9連戦を6勝3敗と勝ち越し、日本一の11年より2週間早く貯金10に到達した。
腹のくくり方が細川らしい。1点差の4回2死一、三塁。吉川の膝元のスライダーにタイミングが合わず、2球空振りで追い込まれた場面だ。「打てないな。それならスライダーを一本釣りしてやろうと」。釣り好きらしい表現で獲物を定めていた。2球我慢した先に「内に甘くきた」。曲がりの甘いスライダーなら別ものだ。さおならぬバットで完璧に合わせ、左翼席へ逆転3ランを届けた。
1日オリックス戦では、その前夜にアイスキャンディー「ガリガリ君」で当たりを引き、1号決勝ソロ。今回の“当たり”を引いたのは前日6日にバッテリーを組んだスタンリッジだった。「試合前、ジェイソンに『どっちがいい?』とふざけも入れて選んでもらいまして」。この試合前まで打率1割6分2厘と打撃は低空飛行が続いた。流れを変えようと、形も重さ918グラムもほぼ同じ主戦バット2本から選んでもらい、最高の“釣果”が出た。秋山監督をして「ビックリ弾第2号。失投をうまいこと打てたんじゃないの。大きな1発」と言わしめた。
1号に続き、2号でも同学年の帆足の勝利をアシスト。西武時代を含め、なんと通算79本塁打のうち20本が帆足登板日に集まる。「なんででしょう」と細川自身も不思議がる好相性だ。もっとも、女房役としては帆足の勝利が何よりの喜びだった。「帆足にも勝ちがついて良かったです。尻上がりに良くなっていった。最後、陽岱鋼のところもいい球がきた」。
両膝だけでなく体中に痛みを抱えるのは捕手の宿命。けが防止で体をほぐそうと、自宅や宿舎ホテルの風呂に日本酒や塩を入れて入ることも。「職業柄ですからね」とプロ13年目はいつも軽く流し、翌日に備える。これでチームは4連勝。それでも、正捕手の座を取り返しつつある細川は「まだ反省すべき面はある」と戒めた。バットは当たっても、たがを外すことはない。【押谷謙爾】



