<ヤクルト7-13広島>◇8日◇神宮
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広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)がヤクルト8回戦に先発し、5回1/3を9安打5失点ながら今季4勝目を挙げた。7点リードの6回に突如乱れて5失点。味方の大量援護に恵まれ、自身4連勝を飾った。6試合目の登板で、初めて走者を得点圏に背負った場面で安打を浴びたものの、2戦連続でチームの連敗を止めた。
大瀬良は敗者のような厳しい表情で、帰路の芝生を踏みしめた。「あれだけ点を取ってもらった。少しでも長くと思っていたんですが…」。5回1/3を9安打5失点。自身4連勝の感慨にふける気分ではなかった。
7-0の6回、突然乱れた。無死二塁から3番川端に右翼線適時二塁打を許し、走者を得点圏に背負った場面ではデビュー戦から27打数目で初安打を浴びた。なおも無死二塁、4番バレンティンには外角142キロ直球で左越え2ランを許した。5番雄平にも2者連続被弾で4連打を決められた。「思うようにボールを操れなかった。高かった」。一気に3点差まで迫られ、降板を余儀なくされた。
ヤクルト戦は早くも3度目の先発。立ち上がりは通常の直球主体から一転、スライダー中心の配球で惑わせた。ただ、6回は微妙な制球に苦しんだ。プロ初完投勝利を飾った前回1日阪神戦で148球を投げた影響か。本人は「疲れがあったわけではない。フォーム的なことを考えすぎた」と否定し、自らを責めた。
阪神戦の9回は直球のシュート回転が目立ち、変化球も乱れた。実は右手の指に血マメができていたが、公にはしなかった。自分に言い訳は許さない。2戦連続でチームの連敗を止めたが、6先発目で初めて6回自責点3以内のクオリティー・スタートを達成できなかった。「次はしっかり投げたい」と力を込めた。
明後日11日は「母の日」。中学2年時に1度だけ、母さつみさんにプレゼントを贈った。花屋に出向き、数百円のカーネーションを1本だけ購入。母は「あら、珍しい」と喜んでくれた。あれから9年、今は快投が一番のプレゼントだと分かっている。野村監督は期待が大きい分、「もう少し粘ってくれないと」と厳しかった。次回は中7日以上を空け、16日からの巨人3連戦(東京ドーム)に向かう可能性が高い。今度こそ、本来の大瀬良大地を取り戻す。【佐井陽介】
▼大瀬良がバリントンと並んでチームトップタイ、新人では両リーグ最多の4勝目。広島の新人で4連勝は12年野村以来だが、勝敗なしの試合を挟まない4戦4勝は86年長冨(6戦6勝)以来28年ぶり。6回無死二塁から川端に適時二塁打を浴びた。開幕から続けていた得点圏の連続無安打は26打数で止まったが、得点圏被打率7分1厘は規定投球回以上で依然として12球団トップだ。



