予想以上の重症だった。右肘手術からの再起を期す中日吉見一起投手(29)の復帰プランが白紙に戻っていることが13日、分かった。7日に腰の痛みを訴え、投球練習を中断。別メニュー調整が続き、現時点で投球再開のめどが立っていない。

 ナゴヤ球場で練習した吉見は「今はまだ痛みがあるんで、まずは動けるようにしないといけない」と腰の状態を説明。今後についても「白紙です。まだ何も決まっていません。1カ月くらいは遅れるかなというのはある」と表情を曇らせた。関係者によると腰の左側に痛みがあるという。

 練習ではボールを握ったが20メートルのキャッチボールをした程度。球場に滞在するほとんどの時間を治療とリハビリに費やした。

 当初は5月末に設定していた1軍の復帰時期も、早くても6月末の交流戦明けに修正せざる得ない。来週から始まる交流戦は先発に余裕が出来るとはいえ、エースの遅れはチームに与える影響は大きい。柱である山井、カブレラを中心にローテーションを組むしかない。順調だった吉見の復帰ロードに暗雲が垂れこめた。【桝井聡】