<DeNA1-7オリックス>◇25日◇横浜

 交流戦でも、オリたちは止まらない。オリックスの主砲ウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)が御前試合で大暴れだ。宮内義彦オーナー(78)の見守る前で、1回に先制の14号3ラン。8回には中堅左の場外へ消える推定距離150メートルの15号ソロなど2発を含む3安打5打点。交流戦で出場機会が減っていたうっぷんを晴らし、チームも3連勝で貯金は今季最多の「15」だ。

 自分でも、どこまで飛んだか分からなかった。8回、ペーニャは先頭打者で甘く入った直球をフルスイング。「打った感触は最高だった」という15号ソロは、中堅左の広告看板を越える規格外の150メートル弾となった。もう少しで球場外の道路に飛び出すほどの1発。ペーニャは、ベンチに戻りビデオで場外弾だったことを確かめた。

 1回にもビッグな1発を放っていた。1死二、三塁で、右中間席へ14号3ランを放った。観戦に訪れた宮内オーナーが球場に着いた直後に飛び出したアーチは、リーグ単独トップとなる先制弾だった。9回には三塁へのゴロで巨体を揺らして一塁へ駆け込んで適時内野安打にし、この日3安打5打点。3試合ぶりに出場した大砲は、バットで、体全体で、存在を示した。

 ペーニャは「ここのところ(本塁打が)打ててなかったので、しっかりコンタクトすることだけを考えた」と15日ぶりのアーチを喜んだ。オリックスに移籍して1年目だが、チーム愛は強い。今季の交流戦は、パ本拠地でDH制がなく、ここまで4試合中3試合を欠場していた。「出ていないときも心の準備をしていた」。指名打者制となるこの日の出番を待っていた。交流戦開幕の阪神戦はスタメン落ちし、ロッカーで暴れたが、それも試合に出場できずチームに貢献できないことが悔しかったから。すべてはチーム愛からの行動。「個人の数字よりチームの勝利につながる本塁打がうれしい」と、フォア・ザ・チームだと言い切った。

 森脇監督も「前から横浜から頑張ると言っていた。パワーがたまっていたんじゃないか」と豪快な2発をたたえた。見守った宮内オーナーは「今のところ、まちがいなく投打がかみ合っている」と理想的な試合運びで快勝し、首位を走るチームに笑顔を見せた。頼れる助っ人が復活し、ますます“オリックス特急”が加速する。【高垣誠】