<中日5-1楽天>◇6日◇ナゴヤドーム
交流戦首位を走る中日は役者もそろってきた。「右肘関節内側の側副靱帯(じんたい)損傷」で出遅れていた浅尾拓也投手(29)が、昨年9月25日以来の戦列復帰を果たした。出場選手登録されると、4点リードの8回に登板。先頭西田を145キロ直球で遊ゴロに打ち取り、藤田を左飛、嶋を右邪飛。3者凡退でベンチに帰還した。
「ここ何年か悔しい思いをしているし、そういうことをひっくるめて力んでしまった。ほぼ記憶がないくらい必死で…。とにかく四球を出さなくて良かった」。全15球のうち直球が13球。11年MVP右腕は、まるで新人のような気持ちで腕を振った。
首脳陣は点差がなくても浅尾を投入するつもりだった。3-1の7回に2点を追加し、負担は少なくなった。だが浅尾は「今日に限っては2点差の時にいこうと決めてもらっていたみたい。その気持ちがうれしかった」。本来の役割を期待するベンチの思いを感じた。
左太もも裏を痛めていた谷繁兼任監督も7試合ぶりにスタメン復帰。先発雄太が6回1失点と踏ん張り、攻撃では先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合運びに「進め方としてはすごくいい流れだった」と評価した。浅尾については「まだこんなもんじゃない。数を重ねればもっと良くなる」と期待した。借金を1に減らした中日にとっては鬼に金棒のセットアッパー復帰だ。【桝井聡】



