<阪神3-4オリックス>◇6日◇甲子園

 阪神福原忍投手(37)の145キロ剛速球が、T-岡田にはじき返された。快音を残した打球は右中間方向へ。虎党の願いも届かず、無情にもスタンドイン。3万6755人を集客した甲子園が、静まりかえった。逆転3ラン。福原、清水のバッテリーは、その場に膝をついて動けなかった。8回に3点差をひっくり返され、まさかの逆転負け。和田豊監督(51)の表情も凍りついていた。

 和田監督

 (好投能見は糸井まで?

 との問いに)そうだな。そういう(抑えてくれという)思いで送り出しているし、結果がすべてだから。これは俺の責任だ。

 3日前には仙台で、同じく3点差を逆転されてサヨナラ負けしたばかり。あの悪夢がよみがえった。

 落とし穴は3-0で迎えた8回。好投していた能見の球数は、この時点で108だったが、ベンチは糸井が能見にタイミングが合っていなかったことから、そこまでの続投を決めた。だが、能見は先頭ヘルマンに四球を与えると、続く平野にこの日4本目のヒットを許した。たまらず中西投手コーチがマウンドへ。続く糸井の二ゴロの間に1点を奪われ、能見から福原にスイッチしたが、右足内転筋の故障から復帰した右腕は2死までこぎつけたものの坂口に四球。そして、T-岡田には4球連続で外角直球勝負の末、痛恨の1発を浴びてしまった。

 福原

 う~ん。まあ。ちょっと甘かったかな…。能見に申し訳ない。

 福原はうつむいたまま言葉を絞り出した。これで10カード連続の初戦黒星。勝っていれば6月初連勝で、首位広島に1ゲーム差に迫っていたが、まさかの暗転。4位中日に再び2差に迫られた。

 和田監督

 こういうゲームが取れれば勢いが出るんだけど、逆に苦しくなるような負け方。それでも明日は来るわけだから。明日負けるわけにはいかない。

 本拠甲子園での関西ダービー初戦は屈辱の黒星。和田監督は最後に必死に明日を見据えた。【鈴木忠平】

 ▼阪神がオリックスに逆転負け。5月9日巨人戦(甲子園)から同一カードの初戦で10連敗となった。球団記録は、95年の21連敗。また阪神は、金曜日4連敗で曜日別で3勝6敗、勝率.333と最も悪い(月曜日の1戦1敗は除く)。