<巨人8-1ロッテ>◇8日◇東京ドーム
蓄積していた悔しさを、ついに噴火させた。巨人打線が、20戦ぶり2ケタ安打で球団ワーストの1試合1ケタ安打記録を19試合で止めた。代表格は、村田修一内野手(33)だ。
初回1死一、三塁。巨人戦6連勝中だったロッテ成瀬の内角直球を高々と左翼席中段へ運んだ。7試合ぶりの8号3ラン。「(ロッテは)ローテを崩してきた。いつまでもやられるわけにはいかない。ノックアウトするのが僕の役目」。主砲としてのプライドを示した。
不振の打線を象徴するように村田も5月末には打率2割4分を切りそうだった。だが2日の練習日には原監督から直接指導を受け、前日7日からはロングティーも導入。「昨日は長尺バットを使ったけど、感覚が違うなと思って、今日は普通のバットで。ヒントが見つかった。体の使い方、バットの出し方とかですね」。7回には2点適時打で昨年7月5日のDeNA戦以来となる1試合5打点。積み重ねが、花開いた。
5月15日のヤクルト戦でデビュー後、初めて先発落ちしたセペダも意地を見せた。8回に代打で登場すると、弾丸ライナーで4号ソロをマーク。「代打での出場は人生初。もちろん代打本塁打も初体験だった。準備をしてチームの勝利に貢献しようという思いは変わらない」。キューバの野球エリートが奮起した。
原監督は「この世界はやられっぱなしではダメ。最近は(オリックス金子に9回まで)ノーヒットノーランをやられても勝つ、と運のある試合をしていた。でも打線も含め、やられたらやり返すという気持ちは持ち続けている」と弱者ではなく強者の論理を説いた。巨人打線が、よみがえる。【広重竜太郎】



