<DeNA5-1楽天>◇8日◇横浜

 星野楽天のワースト記録を更新してしまった。楽天はDeNAに完敗し、今季3度目の4連敗を喫した。借金12は、星野仙一監督(67)が就任した11年以降では最多となった。2回に嶋基宏捕手(29)が先制の1号ソロを放っても、先発したブラックリーがあっさり逆転を許した。打線は追加点を取れず、元気なく敗れた。このままだと、ずるずる負けだけが増えていく。

 嶋の純な思いも実らなかった。2回2死、DeNA山口のスライダーを左翼席へ放り込んだ。ライナーで運ぶ先制の1号ソロで、ダイヤモンドを駆け抜けた。ゆっくり走る“権利”を手放した。「打線が乗ってくれればと思って、全力で走りました」と明かした。しかし、3回にブラックリーが崩れた。2死から長打3本を含む4連打。3点を失い、降板した。打線も3回以降は追加点を奪えなかった。

 増える一方の借金は、これで12。5位に沈んだ星野監督就任1年目の11年でも、最多は11だった。前日に、その数に並び、あっさり超えてしまった。西武も敗れたため最下位タイは免れたが、浮上の兆しが見えないところまで追い込まれている。佐藤監督代行が悔やんだのは、2点を追う4回の攻撃だ。1死二、三塁の同点機をつくったが、嶋が空振り三振。さらに2死満塁となって、西田も空振り三振に倒れた。「チャンスまではつくるけど、三振、三振。ああいうところだよね。うちの強さが出てこない」と、ため息をついた。

 開幕前の3月。星野監督は日本一になった昨季の強さに「チーム力」を挙げていた。「個々の力は、他と比べて、そんなに上じゃない。むしろ、下かも知れない。だけど、楽天には束になった時の強さがある」と力説した。「逆転の楽天」という異名を取るほど、ここぞの連打は頼もしかった。確かに、マギーが抜けた穴は大きい。ユーキリスは大誤算だった。腰痛を患った銀次の離脱も長引いている。それでも、日本一まで上り詰めた、あの勢いが、たった1年で全て失われるはずはない。

 この日、二塁打2本の松井稼は「チャンスはつくれていたと思う。(借金12は)当然、しんどいけど、1つ1つ勝っていくしかない」と言った。まずは、連敗を止めるところからだ。【古川真弥】