<阪神14-8ソフトバンク>◇8日◇甲子園
負けてなお強し。猛威を振るうソフトバンク打線が甲子園で阪神をびびらせた。先制直後の1回に先発オセゲラがいきなり9失点。絶望的な8点ビハインドから3回に打者一巡で5点を返し、3点差に迫った。
「初回に9点取られたら普通の打線なら終わっているが、集中力を切らさなかった」。藤本博史打撃コーチ(50)も自軍の反撃に驚いた。その後も失点直後に取り返す粘りで、5回表までは3点差をキープ。プロ野球記録に並ぶ4試合連続2桁得点こそならなかったが、大敗濃厚な流れからどつき合いに持ち込んだ。
秋山幸二監督(52)は投手陣の失点に口をとがらせたが、好調打線の話題を振られると「おう」とひと言。当然と言わんばかりだ。練習中、拓也の送球がバウンドして左太ももに当たった。そんな痛みも当たりまくりの打線が試合序盤で忘れさせてくれた。さすがに終盤の6点差は重荷だったが、今日9日に向けて阪神に恐怖心の手土産は渡した。
それにしても6月は打率向上月間と化してきた。よくつながる打線は全6試合で2桁安打。5月終了時と比べるとこの日の先発8人が打率アップで、唯一ダウンの長谷川でも3割3分と高い水準を保っている。4連勝でストップも打線の勢いはやんでいない。「1打席目から集中できている。ヒットを狙って無理なスイングをせず、芯で当てることを追求している。負けたけど雰囲気や打線のつながりがいい」。4打数4安打4打点で交流戦トップ18打点の4番李大浩は涼しい顔だった。【押谷謙爾】



