<阪神14-8ソフトバンク>◇8日◇甲子園
乗り遅れるわけにはいかない。阪神梅野隆太郎捕手(22)もお祭り騒ぎに加わった。初回3点リードとして、なお1死満塁。先輩のお膳立てにルーキーが燃えた。
「押せ押せのいい流れで回してくださったので、絶対にランナーをかえそうと思った。追い込まれながらコンパクトに対応できたのは収穫です」
四球を挟んでの5連打に背中を押された。左腕オセゲラの外角低めチェンジアップに食らいついた。左中間を破る、走者一掃の三塁打。3打点も三塁打もプロ入り初だった。3回にもセンターの左を抜く二塁打を放ち、10点目につなげた。
5月23、24日のソフトバンク戦。故郷福岡での2連戦に気持ちは高ぶっていたものの出番はなかった。「だいぶ悔しかったです」。22日の夜には、3月以来となる家族の元を訪れた。小学校から男手ひとつで育ててくれた父、支え合った弟に洋服をプレゼントし感謝の思いを伝えた。自身も体の状態を気にしてくれる家族の温かさにふれた。弟啓さんは、ヤフオクドームで第2戦を観戦。知人も多く駆けつけた。支えられた人たちにプレーで元気を与える番だった。それだけに福岡遠征は苦い思い出となっていた。
6試合連続のスタメン。前回ベンチで見つめたソフトバンク相手に効果的な2安打で大きなダメージを与えた。一方で「どんどん攻めないと、逃げたら簡単にやられる」。守備面では3回に四死球で崩れた福岡大の先輩榎田へのリードを反省した。打撃の手応えとともに、新たに生まれた捕手としての課題。プロ1年目は、すべてを力に変えて成長していく。【松本航】



