<阪神14-8ソフトバンク>◇8日◇甲子園

 阪神新井貴浩内野手(37)は2点適時打で、1回の大量得点につなげた。鳥谷の逆転2ランの後にゴメス、マートンが続き1死二、三塁。ど真ん中への直球を見逃さなかった。「いいところで打ててよかった」。打球を左前に運び2点を追加。6試合ぶりに打点を記録した。

 「ソフトバンク打線はすごいので(点を)取れるときに取っておかないと。だからよかった」

 再び3点差に追いつかれた直後の4回。無死一塁から第1打席と同じ真ん中直球を強振した。左中間を鋭く破る当たりはこの日、2本目の適時打だ。前日の7日オリックス戦は4打数無安打だったが鳥谷、梅野に並んで3打点を挙げ、苦い思いを吹き飛ばした。

 4日楽天戦(コボスタ宮城)以来、2度目の「6番・三塁」で先発出場。甲子園で三塁の守備に就くのは、12年6月24日DeNA戦以来だった。初回、李大浩の痛烈な打球が三塁線を破った。「緊張していますけどね。打つのと一緒で積極的にとは思っています」。ひるむことなく、聖地のホットコーナーで躍動。リズムに乗ってバットも快音を奏でた。【宮崎えり子】