<広島0-2オリックス>◇9日◇呉

 オリックス松葉貴大投手(23)が6回2安打無失点の好投で4勝目を挙げ、新人だった昨季の勝ち星に早くも並び、強力投手陣への仲間入りだ。7回からは馬原、佐藤達、平野佳の必勝リレーで7度目の完封勝ち。チームも今季4度目の4連勝で97年以来の貯金「16」とし、パ首位を守った。

 松葉は、無心で左腕を振った。4回、安打と四球、2つの暴投で2死二、三塁のピンチを迎えたが、最速147キロのストレートに変化球を駆使して松山を遊飛に打ち取った。6回2安打で役目を果たし、黄金の救援陣にバトンを渡した。

 「立ち上がりはボールが高くなってしまったが、なんとか3人で抑えられてリズムをつかめた」

 呉二河球場はマウンドが低く、立ち上がりに制球を乱す一因となった。だが、徐々に対応し、安定した投球につなげた。「予習」もしていた。昨季同球場で投げた同僚の海田から、マウンドの情報を取材し、イメトレしていた。4勝目で早くも新人だった昨季の勝ち星に並んだ。

 東洋大姫路で77年夏に全国制覇し、現在はチームの1軍用具担当を務める松本正志さん(55)に経験談や心構えなどを聞いている。同校出身の松葉は「唯一、全国制覇した方ですから。僕らにとってはレジェンドです」と感謝する。

 高山投手コーチも成長ぶりを認める。「マウンドで落ち着いていた。柔らかく腕を使えるようになった。以前はムキになって下半身が硬かったが、球の質もよかった」と評価。森脇監督も「こういう投球ができたのは大きい」と松葉をたたえた。4連勝で貯金も今季最多、97年以来の「16」とし首位をキープ。金子、西ら先発と平野佳ら救援陣で、交流戦の防御率は驚異の1・47。その強力投手陣に、また1人、貴重な左腕が加わった。【高垣誠】

 ◆主要タイトルでトップ

 オリックス投手陣がパ・リーグの主要個人タイトルでトップに立っている。西が最多勝、防御率、金子が最多奪三振、セーブ数で平野佳がトップ、ホールドポイントでも佐藤達が岡島(ソフトバンク)と並んでトップに立つ。打撃部門でも糸井が首位打者、ペーニャが本塁打でトップを快走している。