男は黙ってやり返す!
悪夢の逆転サヨナラ負けから一夜明け、中日岩瀬仁紀投手(39)がリベンジを誓った。「終わったことを考えても仕方ない。前を向いてやっていく。僕らはマウンドで結果を出すしかないので」。福岡から移動した13日、甲子園の室内練習場で汗を流した守護神はきっぱり言った。気持ちは折れていない。早くやり返したい思いでいっぱいだった。
12日のソフトバンク戦で3点リードの9回から登板。誰もがチームの5割復帰と大野の4勝目を確信した。だが制球不安定で2死満塁のピンチ。そして中村と今宮に連続で2点二塁打を浴び、まさかの瞬間が訪れた。9回裏の「4×」に、日本人最多393セーブを誇る左腕もぼうぜん。谷繁兼任監督も言葉を失い、チーム全体に衝撃が走った。
この日の練習の合間には、和田や浅尾らと冗談を言い合うなど、努めて明るく振る舞う岩瀬がいた。だが心の中は違う。「もちろん悔しさはあります」。今季は20試合で無安打無四球の3人斬りは5度しかなく7試合で失点。納得のいく投球はできていない。衰え、限界説は自身ではね返すしかない。岩田とのキャッチボールでは入念にフォームと球筋を確認。鬼気迫る表情で1球1球投げ込んだ。
もちろん首脳陣も守護神を変えるつもりはない。その力量と救援陣の構成を考えれば、まだまだその力が必要と感じている。あと7に迫った前人未到の400セーブという目標もある。幾多の試練を乗り越えてきた岩瀬の復活を、みんなが待っている。【松井清員】



