<楽天1-3巨人>◇14日◇コボスタ宮城
とうとう、単独最下位に落ちてしまった。楽天は巨人に競り負け、4月19日以来の連勝はならなかった。同率5位だった西武が勝ったため、11年7月2日以来3年ぶりの6位に転落した。借金は、再び今季最多タイの12となった。苦しい状況が続く。
ベンチの決断も実らなかった。0-0で迎えた8回だ。1死三塁で巨人の4番村田を迎えた。美馬学投手(27)の初球は低めに外れボール。2球目は変化球で見逃しストライクを奪った。ここで突如、三輪バッテリーコーチから直接、捕手の嶋に指示が飛んだ。「敬遠」。この日、3打席凡退だった次打者阿部との勝負を選んだ。
左の阿部に対し、左腕西宮を投入した。美馬は無失点のまま降板。これが裏目に出た。西宮は四球を出し、塁が埋まる。たまらず、3番手に福山を送った。中継ぎで、もっとも安定感のある右腕に全てを託した。代打の代打、高橋由は空振り三振。だが、ここまでだった。続く亀井に右前打を打たれ、2失点。さらに、右翼岡島が亀井の打球を後逸し、一塁走者の生還も許した。
敬遠の選択について、佐藤監督代行は「1点勝負で悩んでしまった」と明かした。終盤で1点もやれない場面。悩んだ末、カウント1-1というタイミングで敬遠を選んだが、成功しなかった。「(美馬は)村田に(4回の打席で)スライダーを打たれていたし、コントロールミスが怖かった。結果だから、代えないほうがよかったかは分からない。福山までつないで2死までいったんだけど」と残念がった。
プレー自体にも悔いが残る。8回は、岡島の後逸だけではない。先頭片岡の飛球を中堅聖沢が目測を誤り、二塁打にした。打線も、菅野に8回途中まで3安打無得点に抑えられた。3年ぶりの単独最下位に、佐藤監督代行は「向こう(西武)が勝ったりしているから、しょうがない。みんなで頑張るしかない」と前を向いた。順位うんぬんより、とにかく、その試合でミスを減らし、プレーの精度を高める。その積み重ねが、順位を上げることにつながるはずだ。【古川真弥】



