<西武3-2阪神>◇14日◇西武ドーム

 苦心の超攻撃型オーダーも爆発しきれなかった。1点を追う9回、最後は西武の新ストッパー高橋の前に新井良太内野手(30)のバットが空を切って終わった。あと1点が届かずに敗れた。試合後、和田豊監督(51)は深く息をついた。

 「追いつくまでは、いったんだけど。もう1回、攻撃に入りたかったけど…」

 12日ロッテ戦(QVCマリン)で逆転打を放った新井良を2年ぶりとなる右翼でスタメン起用。三塁には、8試合連続スタメン出場となる新井を据えた。だが、得点は初回の鳥谷のタイムリーの後は6回のマートンによる1発だけ。連打もなく、西武先発菊池を捕まえきれなかった。

 「なんとか点を取ろうと勝負にいったけど。甲子園ではなかなか、こういう布陣は組めないから」

 指揮官は攻撃重視の布陣をこう説明した。交流戦に入ってからリードした場合でも、守りきれない展開が続いた。ならばと、甲子園に比べ守備の負担が少ないビジターでは守りのリスクを承知で重量打線を組んだ。それでも、交流戦に入って、カード初戦を勝ったのは1度だけ。5月17、18日DeNA戦以来、約1カ月も連勝がないのが現状で、交流戦勝ち越しも消滅した。

 「ずっと言っているけど踏ん張りどころだと思うし。頭を取れなかったら、2戦目、絶対取るというつもりでやっていかないと」

 前日13日の株主総会では株主から起用法、采配に批判が出た。この日は坂井オーナーが観戦に駆けつけたが、白星を見せることはできなかった。首位巨人に今季最大4・5差と離され、貯金は再び「1」。重苦しい戦いが続く。【鈴木忠平】

 ▼阪神は、ドラフト1位入札し抽選で外れた投手が相手先発の試合で7連敗。09年ドラフト1位で入札した菊池(外れ1位は二神)には、カード通算3勝目を献上。近藤真一(中日)、大瀬良大地(広島)各2勝を上回り、1位入札外れ投手最多の白星を贈ってしまった。