<巨人8-0オリックス>◇17日◇東京ドーム

 巨人2番手の笠原将生投手(23)が、緊急登板で今季初勝利を挙げた。3回1死、杉内が危険球退場。まだキャッチボールを始めたばかりだったが、ブルペンで6球ほど投げ、マウンドへ向かった。

 頭の中は「真っ白だった」が、動じなかった。前回登板した12日の日本ハム戦は、体調不良の菅野の穴を埋めるスクランブル先発。3回無死からの四球で交代を告げられた。その反省を生かし、左打者への内角攻めを徹底。140キロ台後半の直球を軸に5回までの2回2/3を2安打無失点に抑えた。

 4月8日広島戦も緊急登板だった。内海の危険球退場で3回途中からマウンドに上がり5回まで2安打に抑えた。2度目でも「緊張しかなかった」と言うが、原監督は「役割としては笠原しかいなかった。左打者へのインサイドへあれだけ強い球があれば、いろんな球が生きてくる」と評価した。