<巨人10-5ソフトバンク>◇22日◇東京ドーム

 これぞ「男・村田」の活躍だった。巨人村田修一内野手(33)が、2ランを含む2安打4打点の活躍で交流戦V(優勝賞金3000万円)を手繰り寄せた。前日21日のソフトバンク戦では9回無死二塁で代打を送られ、ゲームセットの瞬間をベンチで凝視。一昨年、昨年と原監督からゲキを注入される度、結果ではね返してきた男が、大一番でたくましさを体現した。

 巨人村田はどこまでもたくましく、強かった。優勝が決まる大一番で2ランを含む2安打4打点。前夜の悪夢が幻だったかのように、快音を響かせた。「昨日の試合では歯がゆく、悔しい思いをした。何とか結果で返すしかないと思っていたので、良かったです」。試合後、静かな口調で言葉を並べた。激闘を終えた体は充実感に包まれた。

 試合開始の21時間前、あふれそうな感情をグッとこらえ、敗戦の瞬間をベンチで見届けた。「(帆足に対して)僕は感じは悪くなかった」と答えたが、9回無死二塁、代打を送られた事実が、悔しくてたまらなかった。「明日、しっかりやろうと思って、過ごした」。普通なら切り替えは困難だが、積み重ねた経験が乗り越える道しるべだった。巨人移籍後、昨年、一昨年と試合序盤での懲罰交代、9番でのスタメン出場を経験した。一昨年は丸刈りで気合を入れ、昨年は味わった屈辱をリーグ新記録の月間46安打ではね返した。原監督は「注射(起用法での気合注入)をするといい結果が出る」と苦笑いだったが、失敗を糧とする男だから実現する。

 1回の先制打を皮切りに、2回は左翼席中段に運ぶ9号2ラン。5回はダメ押しの適時二塁打を放った。「いい形でバットが振れている」。6月上旬から早出練習でロングティーを重ね、打撃の感覚は上向きだった。オレが4番-。麦のように、何度踏まれても、「男・村田」はまた立ち上がる。【久保賢吾】

 ▼巨人が12年以来、2度目の交流戦優勝を決めた。セ・リーグ球団の優勝も前回の巨人に次いで2度目になる。最終戦で優勝を決めたのは08年ソフトバンク、10年オリックスに次いで3度目だが、最終戦前日の順位は08年ソフトバンクが同率首位で10年オリックスは単独首位。前日の2位から最終戦で逆転Vは初めてだ。巨人は交流戦のチーム打率が2割5分4厘6毛の9位で、チーム防御率は2・82の1位。チーム打率がBクラス(7位以下)で優勝は06年ロッテ(8位)以来2度目で、「9位」は最低順位になる。先制試合が14勝2敗、1点差試合が7勝1敗と、投手陣が先取点を守り、接戦をものにし交流戦に優勝した。