阪神が、前ヤンキース傘下3Aスクラントンの建山義紀投手(38)の獲得に乗り出していることが22日、分かった。交渉は大詰めを迎えており、近日中に発表される見通し。中村勝広GM(65)は「順調という表現でいいのか分からないけど、合意に達する努力を払っている」と説明した。リーグ戦再開からの巻き返しへ、救援のスペシャリストを緊急補強する。

 阪神は、昨季12球団トップの防御率3・07を誇った投手陣が不調。特に救援陣は守護神呉昇桓(オ・スンファン)を獲得したが、中継ぎの層の薄さが課題になっている。中村GMも「シーズン当初からいろんな手だてをしましたけど、中継ぎ陣が大変な状況なのでカバーできたらいいと白羽の矢を立てました」。5月には木戸、嶌村両GM補佐が新戦力調査のために渡米していた。

 建山は日本ハム時代の04年に最優秀中継ぎ投手に輝くなど、日本で438試合に登板した。11年からは米レンジャーズでプレーし、13年6月にヤンキースへ移籍。大リーグでは53試合全て救援で、3勝0敗1セーブの成績を残している。今季は招待選手としてメジャーキャンプに参加、3Aスクラントンでの9試合は防御率6・08で、5月9日に自由契約となっていた。

 大阪生まれの建山は右のサイドスローで、鋭いスライダーを武器にする。中村GMは「経験が豊富で、ああいうタイプは少ない」と期待した。福原や安藤、加藤のベテランが奮投する虎投に、さらに年上の最年長が加わることになる。

 ◆建山義紀(たてやま・よしのり)1975年(昭50)12月26日、大阪府生まれ。東海大仰星では上原浩治(現レッドソックス)とチームメート。甲賀総合科学専門学校-松下電器を経て、98年ドラフト2位で日本ハム入り。主に救援で登板し、3度のリーグ優勝に貢献。10年オフに海外FA権を行使しレンジャーズ移籍。13年シーズン中にヤンキース傘下に移籍し、今季は3Aで9試合に登板し0勝1敗、防御率6・08。5月に解雇されていた。178センチ、75キロ。右投げ右打ち。