<巨人5-0阪神>◇12日◇東京ドーム
阪神が一夜で3位に転落した。杉内対策で打線を組み替えたが、今季ワーストタイの2安打で完封負け。捕手は7月反攻のシンボルだったルーキー梅野ではなく、ベテラン鶴岡を起用したが…。連勝は8で止まり、2位の座を1日で広島に明け渡してしまった。
阪神が、ついに負けた。それも完敗だった。9戦目にして7月初黒星。試合前まで月間打率3割3分、1試合平均6・5点をたたき出していた猛虎打線が突然の開店休業。今季最少タイの2安打で6度目の完封負けだった。杉内の前に、お手上げだった。
和田監督
昨日までできていた1、2番が出てクリーンアップに回す攻撃が、あの1回だったからね。ほとんどの打者がタイミングが取れなかったから、キレはあったんだろうな。もともと球離れの遅い投手だけど、コースもいいところに決まってたんじゃないかな。
「あの」の4回は、先頭上本が四球で出塁。しかしその後は9回1死の代打関本が四球を選ぶまで16人連続で凡退した。円陣を組んでも実らない。巨人の守備にも阻まれた。1回上本の三塁線のゴロや8回マートンの三遊間への打球が抜けなかった。宿敵の集中した好守にも、唇をかむしかなかった。
「昨日まで」のようにいかなかった。連勝中ずっとスタメンマスクだった梅野はベンチだった。代打出場の機会もなかった。8連勝で4発の長打力はゲームで発揮されなかった。復帰登板の能見とのコンビは6月6日の1度だけ。捕手としてはやはり、ベテラン鶴岡の経験を買った。前日11日の殊勲者西岡を9試合ぶりに先発起用。左腕に打率3割8分9厘だった今成を左対左でも使えるよう、右翼へ回した。捕手の起用について能見とのコンビを考えたのかと聞かれた和田監督は「それも理由の1つだけど、チーム事情もあるし、そこはいろいろ…」と言葉を濁した。結果的に前日までの流れが切れて、13試合ぶりの完封負けを喫した。
和田監督は「いつかは止まるものだけど、止まった後が大事だからね。明日のゲーム、しっかりやっていきます」と切り替えた。広島と再び入れ替わって3位へ落ち、首位巨人とは4・5ゲーム差。指揮官が最優先する「伝統の一戦」だけに、今日13日は是が非でも白星をつかみたい。球宴まで残り4戦。ひと息ついているほどの余裕はない。【近間康隆】



