<巨人5-0阪神>◇12日◇東京ドーム
杉内に「TKO負け」だ。阪神の4番マウロ・ゴメス内野手(29)が心身ボロボロで、巨人戦11戦目にして初の無安打に終わった。
188センチ、104キロの巨体があまりの痛さに3周りほど回転した。1点リードされた4回2死三塁。同点に追いつきたい場面で打席がまわった。ファンの盛り上がりにも背中を押され、初球からフルスイング。ところが打球が向かった先は、自身の左すねだった。
「すごく痛いけれど、アイシングをしてもらってちょっとずつ良くなっている」
試合後もそう話すほどの激痛が走り、もん絶した。その場に倒れると、トレーナーだけでなく和田監督も駆けつけた。顔をゆがめながらもなんとか起き上がり「KO負け」は回避。再び立ち向かった。しかし、3球目を当てはしたが、力ない一飛。ふらふらのゴメスはいつもの全力疾走さえできなかった。
杉内の内角に入り込むスライダーに全く対応できなかった。2回の打席でも変化球をひっかけ自打球を当てていた。巨人を相手に42打数14安打で2本塁打。打率3割3分3厘とお得意様だが、杉内には6打数ノーヒットとなった。主砲が急ブレーキならば、チームの戦いも苦しくなる。
バスに乗り込む前、「明日は大丈夫だと思うよ」とファイティングポーズをとった。ゴメスの爆発は巨人戦勝ち越しへの重大要素。杉内の借りは沢村に返すしかない。【松本航】



