<西武2-3オリックス>◇12日◇西武ドーム

 オリックスの「3番」平野佳寿投手(30)が勝負を決めた。2日連続で突入した延長12回。1死二塁で西武武隈から中前へ決勝打を放った。前日はサヨナラ負けを喫したが、ベテランの活躍で白星をもぎ取った。

 「どっちに転ぶか分からなかった。最後は気持ちだと思ってたから、期待に応えられてよかった」。汗をぬぐいながら笑顔で振り返った。

 しぶとい打撃が持ち味で1、2番を打つことが多い。この日は西武のサブマリン牧田攻略の期待を込め、阪神時代の11年10月以来3年ぶり、通算9度目となる3番に起用された。「3番はうれしかったし負けられなかった。期待に応えられてよかった」。3番での打点は以前オリックスにいた05年6月以来、9年ぶり2度目だった。

 前日は休養のため欠場した。そこに突きつけられたサヨナラ負け。試合に参加していないぶん、悔しさは人一倍だった。「休みをもらったので、やらないと申し訳ない」と、最後に大仕事をこなした。

 森脇監督も「(3番起用は)勝つためには一番いいと思った。まさに値千金の一打だったね」と絶賛した。守護神平野佳が9回に同点に追い付かれたが、それでも延長12回の激戦を勝ちきり、首位ソフトバンクをゲーム差なしで追いかける。9連戦まっただ中だが、指揮官は「15連戦くらいまではチームとして戦えると思う」と選手の力を信頼する。169センチの小兵平野恵が身をもって示した。【高垣誠】