<巨人4-6阪神>◇13日◇東京ドーム

 見事な火消しだった。7回、阪神の攻撃では関本、守りでは安藤が沸かせた。1点差に迫られ、なおも2死満塁。一打逆転のピンチで4番村田だった。甘いコースは厳禁、見極められれば同点押し出し四球もある。36歳の真骨頂だった。変化球を低めに集めてカウント1-2。4球目、137キロフォークも抜群にコントロールした。主砲のバットは空を切り、反撃の芽を摘んだ。

 安藤

 1発があるし、低め低めでね。長野が当たっていたので、左右に投げ分けての四球は仕方ない。(村田と)どちらか1つのつもりだった。粘り強く最少失点に抑えられた。

 2番手加藤が不穏な空気にした。四球をきっかけに1死二、三塁。ここで右腕に託された。坂本の三ゴロの間に1点を与えた。代打亀井には右前打を浴びた。マウンドに中西コーチが来た。「開き直っていけ!」。村田を迎えると、今度は一塁関本が寄ってきた。逆転満弾をふいにするわけにはいかない。周囲の熱いハートに応えた、熟練の18球だった。

 福原

 いろいろなことをやっていかないといけませんから。

 呉昇桓

 9回に味方が点を取ってくれて楽になった。1勝1勝が大事。大きな1勝でした。

 8回は福原だった。7月10戦で8試合目の登板。11日に本塁打されたロペスをカットボールで中飛に仕留めた。最後は守護神の呉昇桓が、3者凡退で21セーブ目。和田監督も「加藤が四球を出したけど、あとの投手が仕事して、いい形で逃げ切れた」とたたえた。虎自慢の方程式「AFO」が、たくましく修羅場をくぐり抜けた。【近間康隆】