<中日8-4阪神>◇14日◇ナゴヤドーム
今季最大の非常事態を“代役コンビ”が救った。2点ビハインドの2回に藤井淳志外野手(33)が逆転の1号3ランを放てば、谷哲也内野手(29)も2点適時打。打率リーグトップの大島と同2位のルナが、そろってスタメン落ちした一戦。代わって入った中堅手と三塁手が活躍した。浅田舞さんの声援も受け、青い燃えドラユニホームで今季初勝利。勝率も「ハーフハーフ」の5割復帰だ。
“代役”を務めた2人が暴れ回った。2点を追う2回。まずは7番藤井が起用に応えた。1死二、三塁からバットをうまくスライダーに合わせて左翼席に飛び込む逆転1号3ラン。さらに2番谷は左翼線に2点二塁打。この回一挙5点を奪い、主導権を取り返した。
藤井
いいところで回ってきたので、まずは1点、と思って打席に入りました。積極的にいったのがいい結果につながりました。
谷
高めに来たら打とうと思っていました。チャンスだったので、追加点が取れてよかった。
試合前のスタメン発表のアナウンスにドームがざわめいた。打率リーグトップの大島と同2位のルナがそろってスタメンから消えた。2人は出場選手登録は抹消されずベンチ入りしたが、三塁には谷、中堅には藤井が先発出場。好調打線を引っ張ってきた2人の“同時離脱”で首脳陣も対応に苦慮した。
2軍から急きょ高橋周を呼び寄せた。ナゴヤ球場で午後0時30分開始のプロアマ交流戦に出場していたが、試合中に緊急招集。右手人さし指骨折から復帰した荒木の昇格は予定通りだが、病み上がり即、大島の代役として1番で起用。4番には今季初めて和田を入れる苦肉オーダーで阪神戦に臨んだ。
監督も猛抗議で勝利への執念を見せた。2点リードの8回には1死一、三塁から和田がライト方向に放った打球を巡り谷繁兼任監督がベンチを飛び出し抗議。右飛から右前適時打に変わった。指揮官は2回の攻撃について「後ろにつなげるつもりでやっている。それが出たイニングだった」とナインを褒めたたえた。勝てなかった青色のサードユニホームで今季6戦目にして初勝利。チーム力で窮地を乗り切った。【桝井聡】



