<オリックス8-1楽天>◇16日◇京セラドーム大阪
難攻不落の投球で、エースが前半戦を締めくくった。オリックス金子千尋投手(30)が7回1失点(自責0)の好投で、5月16日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)から7連勝。今季9勝目は、17年ぶり首位ターンを決める勝利だった。
「首位ターンと言われますが、正直ピンと来ないんです。でも一番上にいるのは、気分がいいものです」。打のヒーローT-岡田と並んだ前半戦最後のお立ち台。幸せそうにスタンドを眺め、ファンに笑顔を送った。
どんな試合後も「チームに勝ちをつけるのがぼくの使命」と言う。巨人打線を9回無安打無得点に抑えた5月31日も、自分の投球を語るよりチームの敗戦を悔やんだ。「チームのために、自分が投げる試合はすべて勝ちたい」と言えるのも、体を自在に動かせる高い身体能力、打者を封じる技術があるからだ。5回無死一、二塁でボウカーを「ズドンといった」と4球で三振に仕留め、7回無死一塁では同じボウカーを変化球を駆使して空振り三振。いくつもの金子の投球を使い分け、ピンチの芽をつんだ。安達らの好守には、柔和な笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
チームの連敗を3で止めたエースを、森脇監督は「いやな流れを止めてくれた。勝てる投球をしてくれた」とねぎらった。選手のだれもがオリックスの一員になる前の、97年以来の首位ターン。「だれも経験がない分、ぼくらはがむしゃらにいくしかない。目の前の試合を1戦1戦」。進撃の軸に金子がいる。【堀まどか】
▼オリックスが前半戦を首位で終了。オリックスの前半戦首位ターンは97年以来11度目。97年は最終2位でV逸も、過去10度のうち6度優勝しておりV確率は60%(2期制時の73~82年は除く)。2位ソフトバンクとは0・5ゲーム差。パ・リーグで2位に0・5ゲーム差以下の首位ターンは過去8度あり、首位チームの優勝が3度、2位チームの優勝が5度。後半戦に逆転されたケースの方がが多いが、オリックスは逃げ切れるか。



