<中日0-2阪神>◇16日◇ナゴヤドーム

 中日は8度目の完封負けを喫し、借金2の4位で前半戦を終えた。阪神に2戦連続2ケタ三振を食らうなど、右肘痛で離脱したルナと、右脇腹痛でスタメンを外れる大島の穴の大きさを感じさせる折り返し。だが谷繁元信兼任監督(43)は「いるメンバーがレギュラーを取るつもりで」と、後半逆襲に大号令。コマ不足の先発整備も含め、勝負の夏場に向けてナインの奮起を促した。

 大島とルナがスタメンから消えた竜打線は、この日もさっぱりだった。メッセンジャーと呉昇桓の前に15三振して完封負け。好投吉見を援護できず、前日藤浪に喫した13三振に続く完敗となった。勝てば5割で前半を終えられたが、借金2の4位で折り返し。谷繁兼任監督は「相手がよかったと言っても、何とかしないと勝ちゲームには持っていけない」と厳しい表情だ。

 あらためて打率1位&2位コンビの抜けた穴の大きさが浮き彫りになった。飛車角が同時に不在となった阪神との初戦こそ、代役が虎の新人岩崎をKOして逆転勝ち。だが、ここ2戦はタイムリーが出ず、得点は敵失の1点だけ。右脇腹痛の大島はこの日代打で復帰も、ルナの復帰メドは立っていない。後半戦へ、暗い影を落とす連敗だった。

 だが谷繁兼任監督は悲嘆に暮れてはいなかった。故障者は「1日も早く帰ってきてもらいたい」と切望した上で、後半逆襲のポイントについてこう言った。「開幕当初のスタメンから3人いない。今いるメンバーが代わりじゃなく、レギュラーを取る思いでやってほしい」。左足首故障の平田も含め、3看板が離脱したチームのピンチこそ、若竜が定位置を奪取する大チャンス。個々の本気がチーム力を押し上げ、逆転Vへの道が開けるとの大号令だ。

 そして先発陣にもカツを入れた。「8月、9月は特に先発が大事になってくる。1イニングでも、1人でも、1球でも長く投げられるようにしてほしい」。安定したローテは山井、吉見、大野、浜田の4人だけ。6連戦が続く勝負の夏場で、最低2人の台頭が絶対条件だ。野手同様、目の前にチャンスはある。逆境を救う孝行息子の登場こそ、大逆転Vへのキーワードだ。

 「チームが勝てるようにゲームを進めていきたい」。首位巨人とは8差あるが、谷繁兼任監督も巻き返しへ強い意欲を示した。今日17日は名古屋市内でオーナー報告会に参加。心新たに逆襲を期す。【松井清員】