今日19日の第2戦に先発する阪神藤浪晋太郎投手(20)はベストパフォーマンスで聖地のファンを沸かせる。18日、西武ドームでの試合前練習ではショートダッシュを行うシーズンさながらの調整。日本ハム大谷との投げ合いに応えるべく、自分の投球を貫くつもりだ。

 「精いっぱいのベストパフォーマンスをお見せしたい。ファンの方も楽しみにしてくださっていると思うので。(大谷は)単純にすごいと思います。自分は160キロ出ないので」

 2年連続の球宴とあって、終始落ち着いた表情だった。試合前練習では広島前田、巨人菅野、DeNA三上らと「暑いなとか、前半戦の話とか、普通の話」で談笑。キャッチボールはDeNA井納と行い、きれいな回転に目を丸くした。2回から立った三塁コーチでは、3回に腕を回して走者を生還させるなど最年少の仕事もきっちり果たした。

 新しい感覚にも期待する。昨年の球宴では中日谷繁とコンビを組んだが、甲子園で阪神以外の捕手とバッテリーを組むのは初めて。「配球とかも新鮮なものがあるかもしれない」と胸を躍らせる。前回登板から中3日でも体調に問題はない。甲子園の主役を譲るつもりはない。【池本泰尚】