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 6月25日に入団後、2軍で調整していた阪神建山義紀投手(38=ヤンキース3A)が18日、甲子園球場での1軍練習に初合流した。中西投手コーチが今日19日、ブルペン投球をチェック。最速で21日からの後半戦開幕、巨人戦で昇格する可能性もある。元メジャー右腕が、逆転Vの使者になる。

 逆転優勝のカギを握る中継ぎの秘密兵器が、1軍に合流した。建山が甲子園での全体練習に初参加。キャッチボールやランニングで汗を流し、充実の表情を浮かべた。

 「初めて顔を合わせたコーチとか選手とかにあいさつしました。(雰囲気は)多少違うなとは思いましたし、新鮮でした」

 1歳下の37歳右腕福原と談笑しながら建山がグラウンドに登場。投手陣の円陣に加わった。鶴岡とは入念なサインの確認。キャッチボール中、中西投手コーチがそばで見守った。「昔けがしていた足は大丈夫か」「体調はどうか」と言葉を交わし、03年から3年間、日本ハムで同僚だった山田バッテリーコーチとも話し込んだ。

 05年以来の優勝を懸けた勝負の後半戦が、21日に開幕する。1軍のリリーフ陣の一角へ。今日19日、ブルペンで建山のピッチングを直接チェックし判断する。26日からのウエスタン・リーグ、中日戦(三条パール金属スタジアム)に参加する予定だが、中西投手コーチは「ないとは言えない」と前倒しに含みを持たせた。早ければ21日巨人戦(甲子園)にも1軍昇格の可能性が浮上。伝統の一戦で背番号53が虎党にお披露目されるかもしれない。

 これまで2軍で調整を続けてきた。入団会見翌日の6月26日に始動した。登板が予定されていた試合が2度雨で流れ、遅れた虎デビュー。15日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)で日本球界復帰のマウンドに立ち、連投テストもクリア。虎の最年長右腕が“その時”を待っている。【宮崎えり子】