リョウマは8月中旬の1軍マウンドが見えてきた。右肘痛から復帰を目指す阪神松田遼馬投手(20)が23日の2軍紅白戦で実戦登板することが19日、分かった。鳴尾浜でリハビリに取り組み、ブルペンでは入念にフォームチェック。「しっかり後半戦にいけるようにしたいです」と気持ちを新たにした。23日から実戦形式での登板を重ね、8月中に2軍公式戦に復帰。その先に1軍復帰を視界にとらえる。

 球宴休みを利用して長崎の実家に帰った。「リフレッシュしてきました」と笑顔を見せた。くしくも長崎ではフレッシュ球宴が開催。録画した映像を見た。「出たいなという気持ちもあった。僕はけがをしていてしょうがないけど。同世代の選手の活躍を見ていい刺激になりました」。悔しい気持ちが、後半戦巻き返しのバネになる。

 勝利の方程式の一角へと意気込んだプロ3年目。2月の沖縄・宜野座キャンプに参加していたが、右肘に違和感を覚えて離脱した。再発防止を重視して、前半戦はリハビリに費やした。6月8日にブルペン投球を再開し、8日にフリー打撃に登板。故障後初めて打者相手に投球し、ここまで3度、打撃投手を務めた。

 前半戦を2位で終えた1軍チームは、抑えの呉昇桓へつなぐ中継ぎ陣に苦しんだ時期もある。暑い夏、故障を克服したリョウマが戦列復帰する。

 ◆阪神松田昨季のブレーク

 2年目の昨年は右肩痛で出遅れたが7月に1軍初昇格。7月13日DeNA戦で初登板してから17試合連続無失点。勝ちパターンでのマウンドも任されるようになった。10月4日ヤクルト戦で初勝利。中継ぎで27試合に登板し、1勝2敗5ホールド、防御率4・25だった。