ロッテ伊東勤監督(51)が、後半戦での巻き返しへ内角球の必要性を説いた。20日、今日21日からのソフトバンク3連戦に向けてヤフオクドームで全体練習を行い、「ベルトから上。そうすると意識付けができる」。1球の布石で、外の変化球も生きてくる。福岡では今季未勝利。「何かを変えていかないとね」と、先発陣に攻撃的姿勢を促した。

 前半戦最後のカードとなったソフトバンク戦では、サブローへの死球から、乱闘の騒ぎになった。それでも1歩も引くつもりはない。選手たちにも「ここからは取り返しのつかない試合が続く」と必勝を呼びかけた。最大の標的は球宴第2戦でMVPに輝いた柳田か。指揮を執った自らが、敵を勢いに乗せてしまった形だが「ああいうフルスイングは見ていて気持ちがいい。それをうちの投手が抑えるのがまたいいんだ」という。仕切り直しの一戦。ルーキー石川にその役目を託した。