逆転Vのドラマが始まるぞ~。首位巨人と3・5ゲーム差の2位阪神は、今日21日からの宿敵巨人戦(甲子園)で後半戦がスタートする。和田豊監督(51)はスタミナ切れなしの戦いを誓い、85年以来の逆転Vに挑む。軸となるのは、不動の4番マウロ・ゴメス内野手(29)。G倒リスタート、そして9年ぶりのリーグ優勝へ頼みまっせ!

 青空甲子園だった。祭りが終わり、虎将は4日ぶりにナインを見つめた。ペナントモードへスイッチは切り替え済み。西岡を二塁に置いたシートノック、快音響くフリー打撃で、宿敵を迎え撃つ準備は整った。

 和田監督

 ここからは状態のいい選手が出て勝負する流れになる。コンディション作り、自己管理が大事になる。体力勝負。先発の9人でやるわけじゃない。適材適所に基づいて配置できるよう、神経すり減らしながらやっていきます。

 当面は青空と戦う。指揮官は失速した昨季を省みて「1年間戦う心身のスタミナを」と掲げてきた。後半戦は甲子園に始まり、マツダスタジアム、神宮と屋外球場が5カード15試合続く。乗り切らなければ、かすんでいくV。前半戦2位からの逆転優勝は過去2度で、前回、日本一になった85年は再開5カード14試合を11勝2敗1分けと「リスタートダッシュ」した。巨人3連倒となれば、85年の再現へと夢が膨らむ。

 旗印となるのは、主砲ゴメスだ。ドーム球場では打率2割4分だが、屋外球場で同3割1分4厘。5カード連続の屋外日程の中、その数字が何とも頼もしい。

 ゴメス

 とにかく一生懸命プレーして勝ちたい。相手が巨人だろうと中日だろうと、自分はベストを尽くしてやるだけだよ。

 ここまで全84試合で4番に座り71打点。フォア・ザ・チームのスタイルも、こだわりは「強いて言えば打点。打点を挙げるということはチームが点を取れているということ」と言う。これまで巨人戦12試合で11打点。3冠王に輝いた85年バースも対巨人23試合で14打点だった。「神様」をも、しのぐ勢いに期待も高まる。

 和田監督

 とにかく上だけ見てね。いっときの一番悪い時期を脱したと思うので。一足早く梅雨明けはしてるわけやから、気候と一緒で、熱くなってやっていくだけ。そういう戦いをしないと9月に天王山的な試合はできない。というスタートが、明日だね。

 借金2で突入した7月に11勝2敗と勢いづき、虎は息を吹き返した。この日、甲子園の青空は急転して雷鳴がとどろき、練習終了直後に雨。1時間後に鮮やかな虹が懸かった。「梅雨明け宣言」した和田阪神、勝負の3年目は「熱くなれ!」で乗り切っていく。【近間康隆】

 ▼ゴメスは前半戦全84試合出場し、チーム最多の71打点。シーズン144試合換算では121打点ペース。阪神の来日1年目外国人では、76年ブリーデンの92打点が最多で、大幅更新する勢い。助っ人1年目に限らず、85年バース134打点以来の好成績ペース。85年バースは球宴までの全68試合に出場し、73打点と打線をけん引。後半戦も58試合に出場し61打点。126試合で打率3割5分、54本塁打、134打点で3冠王に輝いた。なお、バースの1年目、83年は83打点。