<阪神3-0巨人>◇21日◇甲子園

 レジェンドから極上のG倒パワーが降り注いだ。阪神OBの江夏豊氏(66)と田淵幸一氏(67)の「黄金バッテリー」が阪神-巨人13回戦の始球式で再結成された。タテジマの「28」と「22」が放つオーラが、甲子園に充満。高卒から大エースの偉大すぎるOBは、阪神藤浪晋太郎投手(20)に温かいエールを送った。

 黄金バッテリー始球式でワンバウンド投球をした江夏氏は、高卒からエースへの階段を上る後輩藤浪にエールを送った。

 「一昨日のオールスターもそうだけど、大エースになってもらいたいね。高卒1年目で2桁勝っている。大きなピッチャーになってほしい」とこれからの活躍に期待した。

 大歓声を浴びながらマウンドから降りると、その藤浪から花束を受け取った。「彼、本当は休みなのにわざわざ出てきてくれて。解説であまりきつく言えなくなったな(笑い)。ありがたい。うれしいことだ」と目を細めた。

 ベンチ裏に下がる前には、グラブとボールをポーンとスタンドに投げた。残念ながらグラブはフェンスを越えずにベンチの上に。それでも巨人戦の雰囲気を久しぶりにマウンドで味わい「自分にとっていろんな意味の思い出がある。ONというすばらしいバッターに刺激をもらってきた」と懐かしんだ。