大ベテランの元球児は「応援部隊」も買って出る。日本ハム稲葉篤紀内野手(41)が、本業以外での全力でのチーム貢献を誓った。28日、仙台市内の宿舎から今日29日のロッテ戦(QVC)に備え千葉入り。前夜の楽天戦で代打で今季初安打の二塁打。逆転劇の伏線になる一打を放ち、復活の1歩を刻んだが、今後も不安定な出場機会になると想定。「ベンチにいても声を出したり、できることはある」と悲壮な決意で明かした。最強のベンチウオーマーになるとの覚悟まで決めていた。

 本職の一塁は復帰したミチェル・アブレイユ内野手(35)と中田翔内野手(25)、2軍調整中のホアン・ミランダ内野手(31)ら激戦区。DHも同様で野手出場の大谷翔平投手(20)の定位置として活用する可能性が高い。現状3位。上位追撃の条件として「弱者が勝者に勝つために」と自分の存在感を生かすため、黒子に徹する選択肢も考えていた。代打を中心に起用されそうだが、出場機会がなくとも身を粉にする。「できることをやるだけだからね」。不惑、41歳のバットマンは全身全霊でいく。