広島が首位巨人の追走へ、先発ローテーションを再編した。今日9日からの中日3連戦は、中5日のエース前田健太投手(26)が先陣を切り、10日は野村祐輔投手(25)、11日はデュアンテ・ヒース投手(29)を先発させる。同じ顔ぶれが、15日からの巨人3連戦にも登板。エースと2連勝中の助っ人を先発に立て、3ゲーム差の首位ジャイアンツをつかまえる。
エース前田の顔に、悲壮感が漂っていた。
「ここまで来たら内容はどうでもいい。チームが勝てるように投げるだけです」。自分に言い聞かせるように、前田は「チームの勝利」を強調した。
今季の目標はただ1つ、23年ぶりのリーグ制覇だ。今日から中日-阪神-巨人との9連戦が始まる。先陣を切る前田には残る全登板試合、必勝が望まれる。ただここに来て、思い通りにいかない投球が続く。
前回3日の巨人戦は1-0の5回に崩れて4失点。その前の8月28日ヤクルト戦も0-1の1回裏に味方の3点援護で逆転してもらいながら、中盤に失点を重ねて4回5失点で降板。チームも逆転負けした。そんな試合が続いたからか、前田は「不安を持ってマウンドに上がることはないが、投げてみないと分からない」と珍しくネガティブな心情も吐露した。
ただ、気持ちを奮い立たせる要素がある。2~4日の直接対決で巨人に3連敗後、ヒースと大瀬良がDeNA戦で好投し、追走ムードに再び火をつけてくれた。「(2人には)助けてもらっています。本当なら自分がその立場にいないといけない。勝利数や防御率はチームの成績に直結する。頑張っていきたい」と無敵のエースらしさを取り戻す。
先週までのローテーションなら福井が入る3戦目の11日に先発するヒースは、今やチームの救世主となった。8月24日阪神戦の1軍デビューから3試合で2勝無敗、防御率は0・47。抜群の安定感を誇る新外国人は「チームがこういうポジションにいて試合ができるのは、自分にとっても高いモチベーションになっている。どのチーム相手にどこで投げても、チームに勝ちをつける投球をするだけ」とクールだった。阪神に3連勝して乗り込んでくる中日を迎え撃つ3連戦。運命の9連戦が始まる。【堀まどか】



