DeNA中畑清監督(60)の来季続投が2日、決まった。中日24回戦(横浜)の試合前に横浜市内のホテルで春田真オーナー(45)、池田純球団社長(38)、高田繁GM(69)との会談で続投を要請され、受諾した。春田オーナーから「来年は優勝してください。監督に率いてください」と要請され、「うれしかった。初めて『よろしく』と言われて。重さを感じた」。球団史上3人目となる4年目の長期政権を任された。

 3年間でAクラスはなし。決して結果を残せたわけではないが、春田オーナーは「CSにはいけなかったけど、観客動員数。あれだけファンが来てくれて。あれが全てだと思う。主催試合で23回の大入りがあった」と評価。05年以来となる観客動員数が150万人を超えるなど、集客面での働きを評価。中畑監督も「ファンあってのプロ野球。私は営業本部長、そういう覚悟でやっているつもり」と喜んだ。課題とされた投手力も3年目で初めてチーム防御率を3点台に。春田オーナーは「いままでずっと弱体投手陣と言われてきたのに、後半はかなり頑張っている」と振り返った。来季も勝負の1年契約となる。本拠地最終戦後のセレモニーではファンに向かって「巨人とは五分の戦いができた。優勝のチームと五分に戦えたことを糧にして(来季は)優勝したいと思います」と誓った。【細江純平】

 ◆DeNA長期政権

 前身球団を含め、4年以上連続で監督を務めたのは大洋時代の60~67年三原脩監督(8年)68~72年別当薫監督(5年)しかいない。