<広島1-4巨人>◇6日◇マツダスタジアム
広島のエース前田健太投手(26)が打たれ、初となるクライマックスシリーズ(CS)の地元開催は夢と消えた。1点リードの6回にボークを取られて同点。8回、アンダーソンに勝ち越し適時打を許した。引き分け以上で2位が確定する6日の今季最終戦は巨人の前に完敗。最後の最後で3位となった。CSを勝ち上がり、日本シリーズで広島へ戻るしかない。
絶対的エースの前田で、19年ぶりの2位を逃した。8回10安打3失点で9敗目。苦しんだ今季を象徴するような形でシーズンを終えた。引き分け以上で初の本拠地CS開催が決まる一戦だった。「今までもプレッシャーがかかるマウンドで投げてきた。自分の投球ができないということはなかったんですが…」。
1-0の6回2死三塁、ワインドアップに入る途中で動きを止め、ボークを取られた。「悔しい点の取られ方」。これで流れが変わった。8回には2死一、二塁から、アンダーソンに低めチェンジアップを右中間まではじき返され勝ち越しを許した。今季限りで引退する横山に最終登板の舞台を作れず「本当に申し訳ないです」と表情を引きつらせた。
後半戦は12試合に先発して2勝5敗。今季の巨人戦成績は7試合で1勝4敗。重要な局面で期待に応えられない試合が目立った。「勝ち抜けば、もう1度ジャイアンツと当たる。去年の(CSファイナルステージで負けた)悔しさもあるし、最後も自分が打たれて負けた。CSはなんとか自分の力で勝っていけるようにしたい」。
野村監督は、試合後のセレモニーでファンに謝罪した。「応援していただいたファンのためにマツダスタジアムでCSを戦いたかったけれど、こういう結果になり申し訳ありません」。1日阪神戦、この日の巨人戦と、CSで戦う両球団に土壇場で連敗。チーム状態の苦しさは否定できない。
「選手個々がクリアしなければいけない課題を感じていると思う。苦しいところで力を発揮できるようにならないと。(広島に)帰って来られるよう敵地で暴れてきたい」
3位という現実に開き直れるか。もう1度マツダスタジアムで試合ができるとすれば、日本シリーズしかない。まずは昨年のCSで下した阪神と、同じ甲子園で激突する。



