頼れるセットアッパーが帰って来た。広島一岡竜司投手(23)が9日、マツダスタジアムでの1軍投手練習に合流した。右肩痛で戦線を離脱していたが、前日8日のみやざきフェニックス・リーグのロッテ戦(天福)で実戦復帰し好投。負傷離脱中のミコライオに代わる抑えに指名された中崎翔太投手(22)とともに、クライマックスシリーズで勝利の方程式を締める。
カープ女子のハートわしづかみのセットアッパーが、パワーアップして復活だ。「インナー(マッスル)に加えてアウターも鍛えました。体重は3、4キロ増えました」と一岡が明かした通り、体つきはたくましさを増した。故障再発を食い止める決意の表れだった。
この日は前田を相手にキャッチボール。前田相手のキャッチボールは球宴以来で、エースに「自分の中では(キャッチボールは)イマイチだったんですが、前田さんに“球が重いぞ”と言っていただいた」と力をもらった。1軍に帰ってきたことを実感した。
6月8日オリックス戦登板後、右肩の違和感を訴えて翌9日に出場選手登録を抹消された。そこまで23試合で1勝2セーブ、防御率0・78の好成績で、前半戦の快進撃に貢献していた。1度は1軍復帰も、8月に再発し、リーグ戦終盤の戦いに加わることは出来なかった。一岡が「(CSに)結果的に間に合いました」と語ったのも、はやる気持ちを抑え地道にリハビリに励んできたからだ。
今季セ・リーグ相手に無失点。「もちろん大事な試合ですが、CSも何百試合の中の1つと思って投げます」と決意表明。初登板の舞台で平常心を心がけ、試合終盤を締める。
中崎もプロ4年目で初のCS登板を迎えようとしている。山内投手コーチがこの日「抑えは中崎」と明言。左足負傷で離脱中のミコライオに代わる重責を担う。昨年はテレビで見た舞台。右手人さし指と中指の血行障害の手術を控え、本来の投球を取り戻せるかどうかの不安と戦っていた。昨年11月の手術を経て、守護神として甲子園のマウンドに立つ。「しっかり1人1人抑えていけるように」。帰ってきた一岡とともに力をつくす。【堀まどか】



