ソフトバンクは11日、ヤフオクドームで“出血大サービス”の紅白戦を実施した。主力選手が出場した非公開試合を、球団はインターネットの動画共有サービス「ユーストリーム」で生中継した。IT企業らしい球団のファンサービスながら、勇み足。秋山幸二監督(52)には事前連絡がなく「え?

 知らない。そうなの?」と首をかしげた。

 セ・リーグ優勝の巨人が9日の全体練習の一部を非公開としたように、大事なCSを前に相手に手の内をさらけ出すことはしたくないはず。スタメン野手が勢ぞろいし、CSで先発が確実な摂津、大隣、武田、中田も調整登板していた。鉄のカーテンならぬシースルーカーテンの情報公開にある選手は「(ネットで)流すこと自体あり得ないでしょう。相手がイメージしやすくなる。誰がやってるんですか?」と憤った。

 生中継は、延べ9000人以上が視聴。小川ヘッドコーチは「隠すことはない。サインプレーをするならまだしも…」と懐の広さを示した。【大池和幸】