今季限りで日本ハムで現役を引退した稲葉篤紀氏(42)が、今日25日に開幕する日本シリーズに「出場」することが24日、判明した。ヤフオクドームでの第3戦~第5戦まで地上波中継のゲスト解説で登場予定。それぞれテレビ朝日、フジテレビ、TBSの各系列で、その目玉として登場することになった。ユニホームを脱いでからの今後の動向が注目されていたが「初仕事」となる。野球への見識あふれ、さわやかトークで、全国の野球ファンを魅了することになりそうだ。

 20年間の現役生活に別れを告げたが、早くも短期間ながら再出発の第1弾が決まった。第2の人生目標として「野球に恩返しがしたい」と誓っていたが早速、その願いをかなえることになった。既に各局で内定しているもようで、運命を感じるようなキャスティング劇だ。20日までCSファイナルステージを戦い、バットを置いた球場。あと1歩で進出できなかった日本シリーズの盛り上げに、一役買うことになった。

 今季までトップ選手で鮮度にあふれ、技術面はもとより、戦況説明なども理論的で知られる。全国的な人気を誇るのが白羽の矢が立った理由のようだ。全国民放キー局の3中継を制覇する「猛打賞」と、引退してもヒットメーカーぶりは健在だ。セ、パの両リーグで第一線を張り、日本シリーズはヤクルトで3度、日本ハムで4度の出場経験を持つ「優勝請負人」だけに、明快な解説に注目が集まりそうだ。