国内移籍も可能な海外フリーエージェント(FA)権を持つ日本ハム小谷野栄一内野手(34)が11日、都内のホテルで権利行使を正式に表明した。国内他球団へと新天地を求めることが前提で、入団が有力視される西武のほか、オリックスも獲得へ名乗りを上げることになりそう。興味を示す全球団と交渉に応じる方針で、正式オファーを待つ。

 ベテランながらも、強い向上心から決断へ至った。「フラットな状態で勝負したい。優遇されるところに行こうとは思っていない」。02年ドラフト5巡目の下位入団から、今季で12年目を迎えた。たたき上げで、生え抜きの人気選手の1人へと上り詰めたが、愛着ある日本ハムとの別れを決めた。「終わった時のことも考えて」。野球人生の佳境で、一花を咲かす野望を捨てられなかった。

 今後、熱烈ラブコールを送るとみられる西武が、移籍候補の筆頭となる。三塁手事情を加味すれば、オリックスよりも分がありそうだ。今季84試合出場にとどまったことは「自分自身の(力量の)問題」と分析し、プレー環境を変える選択をした。「守りに入ったらいけない」と誓い、大勝負に出る。【高山通史】