<日本プロ野球80周年記念試合:阪神・巨人連合7-8MLB>◇11日◇甲子園
メジャー強打者たちの脳裏に、「NOHMI」という名前が間違いなくインプットされた。阪神能見篤史投手(35)が肌寒い気温を感じさせない熱投を披露した。
2回だ。先頭の4番サンタナから3者連続三振を奪った。勝負球はすべて宝刀フォーク。サンタナに続き、キューバ産の若き怪物プイグも3球三振だ。本拠地甲子園の観客でさえ、さすがに驚き、どよめいた。
「2回は1ストライクを取ったら、全部フォークで行こうと思っていた。向こうも僕のことを知らないでしょうしね。まあ、精度は良かった。シーズン中よりも良かったんじゃないですかね」
謙虚に冗談を交えて振り返ったが、圧倒的な投球だった。立ち上がりはメジャー仕様で粘土質に仕上げられたマウンドに戸惑った。軸足が滑る場面もあった。メジャー屈指の左打者2番カノに初球ストレートを右前にはじき返され、「初球は振ってこないかと思ったけど、ゾーンに入ったら振ってくるね」と苦笑い。それでも3番ロンゴリアを三ゴロ併殺打に仕留めると、2回は本領を発揮した。
13年3月のWBC準決勝プエルトリコ戦以来の「国際試合」登板。今オフはFA宣言しての残留を決断し、新たに3年契約を結ぶとみられる。「しっかり自分のボールを投げれば振ってくれるんだと、あらためて感じた」。虎の大黒柱としてチームを引っ張る上で、メジャー強打者相手のゼロ封投球はかけがえのない財産となった。



