阪神和田豊監督(52)が来春1軍キャンプへ向けた“若手チェック”を行う。12日、秋季キャンプのため高知・安芸に入った指揮官は2軍メンバーから昨年ドラフト2位の横田慎太郎外野手(19)、同3位の陽川尚将内野手(23)らを残留させたことについて問われると、その狙いを明かした。

 「そこらへんは入った頃とどれぐらい変わっているかを見ていかないと。ファームでの成績も後半になって上がってきているし、成長しているんだろうから」

 大型外野手として鹿児島実から入団した横田は1年目の今季は2軍で79試合に出場して、打率2割2分5厘、6本塁打、23打点。8月31日のウエスタン・リーグ中日戦で1試合3本塁打を放つなど、成長ぶりを示していた。

 「もちろん秋のキャンプが1つのね。それが全部ではないけど、そういうところが春に対して参考になってくる」

 大和の遊撃転向など今後のチーム編成によってはセンターが空席になる可能性もある。横田は今季痛めた腰の検査があるため、きょう1日限定の直接チェックとなるが、抜群の身体能力から新庄2世、背番号「24」から桧山の後継者と期待される大器の成長ぶりを確かめる。

 横田、陽川以外にも、野手では中谷、一二三、西田らが引き続き安芸に残留。指揮官の目の前で、来春の1軍切符をアピールすることになりそうだ。【鈴木忠平】