国内FA宣言した金子千尋投手(31)とオリックスが「にらみ合い状態」に陥った。金子は前日20日、「メジャーに関しては球団がポスティングを認めてくれないと無理なので、それはこれから。一応、代理人に自分の気持ちは伝えてある」と重い口を開いた。だがその希望は現時点でオリックス側に届いていない。瀬戸山隆三本部長(61)は21日、「ケンカするつもりはないですよ」と前置きした上で、昨夜の「金子発言」に対して「順番がちょっと逆かもしれない。これまでも言ってるように、ポスティングの希望が彼との話で出たことがない。とっかかりというか、金子選手の方から言っていただかないと…」と疑問を投げ掛けた。

 シーズン終了後に交渉を3度重ね、既に3年最大15億円ともみられる条件を提示。球団サイドは金子自身から申し出がない限り、国内他球団との交渉後に再交渉する構えだ。金子のメジャーへの本気度が不透明な現状では他球団も手を出しづらく、じりじりと時間だけが過ぎていく可能性もある。