梅ちゃん、来季は正捕手だ~。21日、阪神の契約交渉が球団事務所で行われ、ドラフト4位で1年間1軍を張り、92試合に出場した梅野隆太郎捕手(23)が960万円増の年俸1800万円でサインした。プロ初の更改はバラ色に染まったが慢心せず、正捕手定着に向けて気合を入れ直した。

 2年目の目標はずばり、レギュラー捕手だ。晴れやかな表情から一転。大幅増で初の契約更改を終えた梅野は、さらに高い目標を掲げた。

 「どっしりと構えられる捕手になりたい。もちろん誰もが144試合(マスクを)かぶりたいと思うもの。先のことより1試合1試合をこなしていく自信がある。結果として144試合がついてくると思います」

 1年目から奮闘した。開幕1軍からシーズン最終戦までベンチ入りした。1度も2軍落ちを経験しなかった。新年俸は114%アップの1800万円。「プレーをして自分がこれだけ出させてもらって評価されたことがうれしいです」と笑顔だった。高野球団本部長は「144試合全部でベンチ入りしたところを評価した。苦労したこともあるけど、一番はそこですね」と高く評価した。

 出場は92試合。藤井や鶴岡らベテラン捕手も名を連ねる捕手陣で、最も多い67試合でスタメンマスクをかぶった。しかし、まだ満足していない。目指すはシーズン全戦スタメンマスク。正真正銘の「正捕手」奪取宣言だ。

 プロ初のオフも、有意義に過ごす計画を練っている。まずは体づくり。入団直後は80キロあった体重が夏場に約10キロ減った。「144試合に出場する体力づくり。アクシデントがあるかもしれませんが、それに耐える体づくりをしたい」。減量してしまった体を鍛え直す。

 野球から離れたところでも、正捕手に必要な要素を磨く。それが、投手観察だ。選手会ゴルフなど、グラウンドを離れて先輩投手陣と接する機会も増えるオフ。素顔や意外な一面を知ることは、バッテリーを組んだときにも生きている。「普段は硬い表情をしている選手でも、プライベートな時間なので。そういう意味で楽しみのあるイベントでもある」と声を弾ませ、グラウンド外の姿を分析するつもりだ。「もちろん数字は今シーズン以上。信頼される捕手になりたい」。シーズン143試合に減る来季、すべての試合でホームを守る。【宮崎えり子】

 ◆梅野の14年

 3月28日巨人戦で69年田淵以来、球団45年ぶりに新人捕手として開幕戦出場(代打から捕手)。4月20日ヤクルト戦での先発出場は阪神新人捕手では02年浅井以来12年ぶり。同27日DeNA戦で放った1号は阪神では85年嶋田宗以来29年ぶり新人捕手の本塁打。7月1日ヤクルト戦では田淵以来の2打席連発。10月26日ソフトバンクとの日本シリーズ第2戦では嶋田宗以来球団29年ぶりに新人捕手として出場と、記録ラッシュ。またタオルなどグッズも発売され、球団の顔に仲間入りした。