セ界初の39歳シーズンでの60試合超えや!

 阪神福原忍投手(37)が25日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改を行った。1500万円増の年俸1億2000万円でサイン。15年シーズンもフル回転を誓った。

 「来年も同じように頑張ってくれと。ケガしないで1年間、中継ぎで投げられるようにしたい。持ち球、ストレートにこだわっていきたい」

 セ・リーグ初となる39歳シーズンでの60試合以上登板に挑む。今季は60試合に登板し、防御率4・05。07年シーズンに自身最高年俸の1億3000万円でプレー。だが、その07年に暗転し、08年には右手人さし指を骨折。11年シーズンは年俸3600万円まで落ち込んだが、そこから、年々登板を重ね、キャリアハイの年俸まであとわずかのところにきた。なんとも頼もしい最年長投手は「(試合数を投げても)問題ない」。パ・リーグでは39歳となるシーズンに12年ロッテ薮田が61試合、14年西武ウィリアムスが60試合を登板しているが、決して不可能な数字ではない。

 リーグ最多の42ホールドポイント。初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手に輝いた。38歳シーズンでの受賞は最年長。初タイトルとしては高橋直樹(西武)が83年に同じく満38歳で最優秀勝率となって以来で、セ・リーグでは最高齢。「防御率がよくないということは、僕が打たれたということ。タイトルはチームに取らせてもらった。感謝しています」と頭を下げた。

 12月で38歳の誕生日を迎える右腕の直球は、まだまだ衰えていない。「(来季も)投げろと言われたところで投げるだけ。まずはリーグ優勝をして、CS勝って、日本シリーズというのが一番いい。それを目指していかないといけないと思っています」。プロ17年目を迎える来季も登板数を重ねる。【宮崎えり子】